2.5じげん

漫画 小説 映画 オタク

「現実」と「現実ではないもの」

精神安定剤としての村上春樹小説についての補足 私は人間とは基本的に、「現実」と「現実ではないもの」の双方が充実する事で、精神の安定を得るものだと思っている。 私にとってその「現実ではないもの」は本であり漫画だが、決してこれは私のようなオタク…

精神安定剤としての村上春樹小説のススメ

この数ヶ月私は消耗していた。 理由は転職活動と婚活と旅行と家族の入院というイベントを平行して行っていたからだ。このうち一番精神的にきつかったのはオタク的婚活なのだが、これについては後日詳しく書きたいと思っている。 そんな私の精神的な消耗を救…

今更見た「君の名は」が想像を遥かに超えて面白かったので感想を書いてみる(もちろんネタバレ)

公開時には、絶対泣かない、確実に好きじゃない、という謎の脅迫観念にかられて意地でも観に行かなかった「君の名は」ですが、今更ながら観賞してみたところ想像を遥かに超えて面白かったので、個人的感想を書いてみます。盛大にネタバレするのでご注意くだ…

実写版 銀魂の感想とすごいところ

「実写版 銀魂」観てきたから感想書くよ~! 正直に言って、かなり心のハードルを下げて行ったので、反動で評価が高くなっている面もある。でも、とても面白かったよ~! コメディパートは開始からずっと笑っていたし、面白いだけではなく登場人物たちは皆か…

ハンターハンター再開を祝して、王位継承戦の勝者と今後の展開を予想する

ハンターハンター34巻発売&連載再開おめでとうございます!! 発売日から毎日読んでは、クロロとヒソカの戦いをどうにか理解しようと必死です!未だによくわからない! さて、このブログ、非常に細々とアクセスいただいているのですが、多くの方にこの↓記…

映画版「3月のライオン」の「後編」に感じた映画化の意義

映画版「3月のライオン」が個人的に素晴らしかったので、書き留めておきたい。 原作ファンで敬遠している方、前編を観て「後編はいいかな…」と思った方、ぜひ後編も観てほしい。前後編併せて、初めて「映画版 3月のライオン」だった。 もともと期待値のハ…

東京BABYLON 考

思うところがあってCLAMPの「東京BABYLON」を15年振りくらいに読み返して、改めて感じたことがあるので書き留めておきたい。 CLAMPと言えば「カードキャプターさくら」や「ちょびっつ」、近年だと「xxxHOLiC」が代表作と称されるのだろうか。 でも、私が個…

君はドラゴンボール

私はこれから「ドラゴンボールとSMAP」と「ワンピースと嵐」について書く。 始めに断っておくが、私は全部好きだ。全部好きで、応援している。 でも、私はこれから「ドラゴンボールとSMAP」と「ワンピースと嵐」を少々比較しようとしている。そしてこれも始…

推理小説おすすめ6選

私の読書体験は宮部みゆきの「レベル7」からはじまる。 レベル7(セブン) (新潮文庫) 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1993/09/29 メディア: 文庫 購入: 15人 クリック: 664回 この商品を含むブログ (197件) を見る おそらく読んだのは小…

銀魂によせて

私がジャンプを読むのを辞めたのは、確か封神演義が連載終了したときだった。 その後のジャンプ連載漫画は、有名どころのみBOOK OFFで立ち読みし、気に入れば書店で購入というスタンスでいた。そんな私が非常に久しぶりに、有名どころではなく、立ち読みする…

ドラゴンボールの好きなところ

ドラゴンボールZ 復活の「F」公開に寄せて たくさんの漫画を読んできたけれど、私にとってのナンバーワン漫画は「ドラゴンボール」なのだ。 私は面白い小説、漫画、映画は、「怖い」と思う。 思うのだが、怖い話は、とてつもなく上手に、さりげなく、「絶望…

美人になれるかな?

私のなけなしの美人の友達、知り合いをよくよく観察すると「美人は努力している」としみじみ感じます。と、いうことはもしかして努力の法則を見いだし、努力すれば美人になれるんじゃないでしょうか?という記事です。ちなみに読めばわかると思うが、「これ…

辻村深月「スロウハイツの神様」(ネタバレ)

私はこの人の小説を読むと、「同世代だな」と強く感じます。更に言えば、同世代オタク女子。きっとこの人とは、同じ漫画や本を読んで育ったのだろうなと思います。そして同世代だからこの人の小説を面白いと感じるのかもしれません。例えば辻村さんがインタ…

パレード 吉田修一

漫画は何回でも読み返すけれど、本はほとんど読み返さない。しかし私は、吉田修一の「パレード」という作品をもう4回位読んでいる。 この作品の何がそんなに面白いのか、自分でもよくわからない。あとがきでもふれられているけれど、この作品にはある「秘密…

ハンターハンターは幽遊白書のオマージュなのか 3 〜どうして「キルア」がゴンの親友なのか〜

その3です ハンターハンターを幽遊白書のオマージュとして考えたとき、最大の変更点はなんでしょうか?それは「キルア」の存在です。 最後にこの「なぜキルアなのか?」という謎について考察し、終わりたいと思います。 なぜキルアなのか?: これは実はハ…

ハンターハンターは幽遊白書のオマージュなのか 2 〜キメラアント編とは仙水編である〜

その2です ハンターハンターを幽遊白書のオマージュとして考えたとき、そのストーリー展開がある程度似ていることに気付かされます。キャラクターもいくらでも類似点があります(レオリオ=桑原が医者を目指しているとかクラピカ=蔵馬が第2形態があるとか…

ハンターハンターは幽遊白書のオマージュなのか その1

はじめに: この記事は、別のブログで一度書いた記事を再編集したものです。そちらのブログにはそぐわないのでこのたび移動いたしました。ハンターが連載再開した2014年頃書いたものです。 ハンターハンターを読んでいて感じたぼんやりとした疑問(なぜ冨樫…

村上春樹と夏目漱石

*途中で村上春樹氏、夏目漱石氏の小説の内容に触れています。お気をつけ下さい。 誰もそんなこと言っているのを聞いた事がないけれど、私は村上春樹と、夏目漱石の小説はとても似ていると思っている。 どうしてそう思ったか。高校生の頃、同時期に「ノルウ…

ET 20th anniversary とトトロ

大人になったら見方が変わる映画ってたくさんあると思うのだけど、やっぱりその中でも「ET」と「となりのトトロ」は格別だと思うんだ。 ETも、トトロも、自分がエリオットやメイ位の歳の頃から見始めて、今28歳、一体何回この映画を見たのだろうか?見るた…

はじめに

はじめに このblogを書き出すにあたり、きっかけは2つある。 自分のための覚え書きとして、綴っておきたい。 1つは2014年の2月20日の金曜ロードSHOWで「風立ちぬ」を観賞したこと。 もう1つはNHK 「SWITCHインタビュー達人達 松井優征X佐藤オオキ…