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ハンターハンターは幽遊白書のオマージュなのか 2 

その2です

 

ハンターハンター幽遊白書のオマージュとして考えたとき、そのストーリー展開がある程度似ていることに気付かされます。キャラクターもいくらでも類似点があります(レオリオ=桑原が医者を目指しているとかクラピカ=蔵馬が第2形態があるとか師匠であるビスケ=玄海が二面性があるとか)。

何編は何編と呼応している…とこじつければ色々こじつくのだけど、ストーリーとして1番明確なオマージュが蟲編であると考えられるのです。

 


蟲編とは仙水編へのオマージュである:

蟲編とはまさに仙水編へのオマージュなのではないではないでしょうか?

連載時は蟲編のような大風呂敷をどうして広げてしまったのかと疑問でしたが、仙水編へのオマージュであると考えたら納得です。

仙水編とは幽白における設定変更のターニングポイントであり、消化しなくてはならないパーツの1つであると考えられます。蟲編ははじめざるを得ないエピソードだったわけです。仙水編も「蟲寄市」からすべてが始まります。

 

蟲編と仙水編の大きな共通点:

 

さて、何を言っているんだとお思いの方も多いでしょうが、蟲編と仙水編には大きな共通点が2つあります。

 

まずはラストシーン、「王とコムギ」の美しい最後はまさに「仙水と樹」の最後と同じ構造です。主人公に倒される訳ではなく、彼らは「病」で、「閉じられた空間の中」で「自分とは違う生き物」と2人きりで死んでいきます。

 

ただ、王は仙水はよりも幸せの中で死んでいきます。

王は「なぜ生まれたのか」と疑問に思いながらも、最後の瞬間に「この瞬間のために生まれてきたのだ」と悟ります。冨樫先生は「なぜ人間に生まれたのか」と感じ「次は魔族に生まれますように」と思いながら死んでいった仙水にも、王のような気付きの中で最後を迎えてほしかったのでしょうか。

 

 

そして「主人公が髪が伸び、劇的にパワーアップすること」も大きな共通点です。
通称「ゴンさん(髪が伸び劇的に強くなったゴンに対するネット上での通称)」の登場も蟲編の謎の1つでした。正直、あまりにも唐突すぎて。ですがこの蟲編が仙水編のオマージュと考えると納得です。

仙水編で幽介は一度瀕死となり、「魔族」に目覚め、髪が伸びた状態で強くなり復活します。これは幽白最大のストーリー展開だっただけに、ハンターもこれを踏襲しないわけにはいかなかったのでしょう。

通称ゴンさんの登場は、幽介の魔族覚醒と呼応しているわけです。

 

そして髪が伸び、ひん死の状態になることが、一種の通過儀礼となり、その次のシリーズでで2人は「父親」との再会を果たします。その父親によって新たな世界へと誘われていくという流れも全く同様のストーリー展開です。

 

 

 

救いを与えられた幽助=ゴン(ジン):
これについても少し。
幽助を救済するにはどうすればよかったのか?という意図で作成されたのが「ゴン」ではないでしょうか?最終回付近の幽助は、師匠が死に(幻海)、苦楽をともにした友人は戦いをやめ(桑原)、明確な目標がなく、父親はしっかりしていないし、蛍子の存在により人間界に縛られています。ゴンの周辺と比べるとその違いは明らかです。ゴンには帰るべき家があり、2つの世界で揺れ動くような彼女は今のところいないし、立派な父がいて、まだまだ超えられそうもない師匠がいて(ビスケ)、更にライバルがいて(ヒソカ)、同じ年で才能豊かな友人がいる(キルア)わけです。だからゴンは幽助に比べ安定していると同時に、人間味がないとよく評されるのでしょう…

 


今後の展開予想:

ということで、まるで最終回のような勢いで父親と再会したゴンですが、これがオマージュと考えると、これから舞台は魔界暗黒大陸へと突入します。冨樫先生は少なくとも幽白最大の消化不良である「魔界トーナメント戦」編はハンターで消化してくれるつもりなのではないかと思います。

その他の予想としては、ジンは死ぬ、レオリオがアルカに恋をする、でどうでしょう?

 (ジンはある意味では救済された幽介なので、もしかしたら死なないかもしれませんが)

 (追記:むしろ死ぬとしたら暗黒大陸にいるという「ドン•フリークス」が有力ですね。幽遊白書の設定を踏襲するならばゴンの出生は暗黒大陸に関わっていると思われるので、このドン•フリークスこそが「雷ゼン」かもしれません。むしろゴンさん登場も、暗黒大陸の不思議な力が関わっているという展開もあり得ますね。)

 


あと最後に「なぜキルアなのか?」について書こうと思います。

実はこれが一番書きたかった事なので、よければお付き合いください。